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そもそも弊社製品すべての源となる金属材、特にタングステンについてですが、レアメタルというだけあってまだまだその存在もレアでとてもマニアックなものです。
その特徴を一言でいうとまず融点3,430℃”金属中最高の融点”、比重19.3g/cm3”金と同等の重さ”という主な特徴があります。
他にも重要な特徴があり主特性を上げますと
という特徴があり、それぞれの特徴を生かした用途に使用されております。
よって原料の鉱石から粉末を精製してそれを焼き固めてそれを目的の形まで加工するという手法を取ります。
特に弊社の主力商品であるタングステンの線棒製品などにおいてはかなり小径にての使用も多いので、鉱石→粉末→金属塊となった後においても長い長い塑性加工を経て目的のサイズの製品になってくる、まさに技術力の結晶のような製品であります。
ちなみに一般的に私たちが扱うタングステン製品はその原材料として、粉末”APT”(パラタングステン酸アンモニウム)という中間材料で市場取引されております。
その市場価格の基は英国のLMBという専門誌に毎週掲載されており、それを基に取引相場価格が形成されます。ただ現在のタングステンの産地はほぼ中国に依存しており、他のレアメタル、レアアースの中でも群を抜いてその依存度は高く、その点でタングステンの市場価格動向は純然たる相場というよりも中国の動向そのものという特徴があるという点は注目すべき点です。
実際にその辺の問題は報道等でも時には政治、外交的なアプリケーションとして報じられているので最近では一般の方々もご存じかと思います。私たち日本人は自国にそのような資源を有さないので輸入に頼らざるを得ない現状があります。よって現在ではその安定的な供給を目指して様々な供給元の開拓、開発などが官民挙げて行われている状況でもあります。
タングステン・モリブデン等のレアメタルは限りある大事な資源だという事です。